寺に入るとすぐ目の前に116段一直線の階が迫っています。数えてみると117段あるが、一番上は観音の霊地で階段ではないから116段の階と言うのが正しい。銅板葺き四注屋根、三間四面のこの堂は、三間の表一間を吹放しにし、左右の袖に小さな仁王尊を納めてあります。がんを設けて仁王尊をまつり込む、つまり仁王門と観音堂を一宇とした造りは、堂の柱が全部八角柱であると共に、他に例を見ない特徴と言えます。秩父札所24番の本尊は、坐高7寸6分(23cm)一木造りで胡粉彩色を施しており、袈裟には切箔をおいた宗朝風の美しい姿であります。昔、信仰深い女性が、口中の腫物で困っていた。秩父から来た僧が「この柳の枝で口を洗え」と教えたのでそうするとすぐ治ったといいます。秩父札所24番の縁日の4月18日には、集落の男女が各戸一人ずつ出て廻り念仏を行います。境内いちめんに咲いた桜の下で、人々は輪になって子供のにぎりこぶしほどの木の玉を連ねた長い数珠を南無阿弥陀仏の称名を繰り返しながら順次わきに座る人に廻します。
天てらす 神のははその 色かえて なおもふりぬる 雲の白山
住所:秩父市別所1586 TEL:0494-23-0943
寺に入るとすぐ目の前に116段一直線の階が迫っています。数えてみると117段あるが、一番上は観音の霊地で階段ではないから116段の階と言うのが正しいです。途中で休みながら、のぼるほど急な階段です。巡礼者の多くが息切れをしてもがんばって登って行きます。
本堂の左に平和観音が祀られております。この観音様は、世界の平和を祈念しておられ、更に各家庭の平和を願っておられます。穏やかな表情を拝していると、しみじみと平和の有難さが感じられます。
本堂の左手に古めかしい六地蔵が立っておられます。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の六道を能化する有難い佛様として昔から信仰されております。節くれだった古木のケヤキを狭んで立つお地蔵様に線香を上げて熱心に拝んでいる人もおります。