寺は起伏のある大きな砂岩の磐上に観音堂が建っている。三間四面の堂だが、柱間が他の札所の堂と違い、中の間15尺(4m54cm)、左右9尺(2m72cm)の変形なので堂々として見る目に大きい。秩父札所19番の本尊の千手観音は高さ1尺5分(45.5cm)の寄木造りの坐像で、室町時代の作と言われる。縁起によれば、弘法大師の作で、遠く京都から飛んで来てここに定着した霊験あらたかな尊像だとあり、山号の飛淵山はこれによるものだという。秩父札所19番は昔、ある年の事、ひどい日照りがつづき人々は飢えと渇きで苦しんでいた。この地を巡錫した弘法大師が雨乞いの業法を修したところ、突然大岩が二つに割れ大きな竜が天に昇った。間もなく大雨が降り、人畜草木ことごとく生気を取り戻し、五穀も豊穣となったという。
あめつちを 動かすほどの 龍石寺 参いる人には 利生あるべし
住所:秩父市大畑町15-31 TEL:0494-23-7758
高い台の上に立つお地蔵様は、身代わり地蔵尊で、身を代えて人々を救ってくれるといいます。また人間の身代りになって苦しむ人を救ってくれる御利益があるとて信仰されております。赤いオカケや線香を供えてお願いをしている人をよく見かけます。
のお堂は、本堂の奥の右手にあります。と殺場で殺された動物の霊を慰めるものであります。また犬、猫などのペットの霊をここで拝んで慰める人もいると聞きます。最近ではペットブームなので、ここでペットの霊を慰めるといいですね。
本堂の左側に不動様のお堂があり、その後に茶筅塚があります。不動様は長寿を守って下さるといいます。茶筅塚は、古くなった茶筅を燃やしその灰を供えて供養する所があります。茶道の上達を願って拝んでいる人もいると聞きます。