札所8番 清泰山西善寺

秩父札所8番寺へ入ると、本堂前のコミネモミジの古木に圧倒されます。1950年に天然記念物として県の指定を受けたこの大樹は、天正年間に植えられたもので、樹齢500年という老木ですが樹勢は今も良く、幹の周囲3m、高さ10m、枝張り南北18m、東西20mという豪勢さです。本堂は、間口7間、奥行6間、軒唐破風の向拝を配した寄棟造りで、向拝から入ると方形の土間が切り込まれ、観音様が身近に感じられます。本中央に十一面観音を祀り、阿弥陀三尊仏が右側に安置されています。秩父札所8番の阿弥陀様は無限の幸せを、観音、勢至菩薩は人々をお助け下さります。当山でご祈祷した肌着を着用すると、下の世話にならず長寿が保たれ安楽往生できるといいます。

ただたのめ まことのときは さいぜんじ きたりむかえん みだの三尊

住所:秩父郡横瀬町横瀬598 TEL:0494-23-3413

札所8番

大きなコミネモミジの下に如意輪観音様が坐しておられます。立札には、
意のまま 願うままに
冨貴、財産、智慧、勢力、
威徳を授け与えて下さる
観音さま
と記されております。しゃがみこんで拝んでいる巡礼者をよく見かけます。

 
札所8番

本堂前のコミネモミジの巨木は樹齢500年といわれております。幹の周囲3m、高さ10m、いっぱいに拡げた枝は18mもあります。新緑も美しく、紅葉も美しく、冬の枝のみの姿も美しいです。四季を問わずにここへ来てこの木を眺めていると気持ちがすごくいいです。心に安らぎを与えてくれるのでしょう。多くの巡礼者はこの木の前にあるイスに腰をかけ、コミネモミジを見て疲れを癒しているのでしょう。

 
札所8番

本堂前の石の上に片足で坐り、片足を垂れている佛像があります。なで佛と彫られております。身体に悪いところがある人は、この佛様の同じところをなでると治るといいます。頭や肩、腰、ひざなどがピカピカに光っているのはたくさんの巡礼者がなでたあとであります。

 
札所8番

本堂前のコミネモミジの枝下に六地蔵が立っております。赤い頭巾に白いオカケをして、その前には線香が立っております。六道能化のお地蔵様として、深く信仰されております。コミネモミジの枝下にいられるなんて、なんて素敵なお地蔵様でしょうか。四季折々の姿を楽しんでいられるのでしょうね。