札所2番 大棚山真福寺

秩父札所1番から山道を登って行くと、木立に囲まれた真福寺が見えてきます。ここは大棚という集落であります。秩父札所2番は昔、大棚禅師が岩屋に籠って参禅していると、一人の老婆が禅師の前にひざまずき、過去の罪業を懺悔し、朝夕香華を供え仏道に帰依しました。ある日、老婆は一本の竹の杖を残して忽然と姿を消しました。禅師はこれをあわれみ、供養のために堂を建てたのが始まりだといいます。秩父札所2番の観音堂は、入母屋造り銅葺き屋根、三間四面の素朴なもので、本尊の聖観音立像は一木造りで室町時代の秀作であります。江戸時代に、札所の番号変更が行われた際本来の33番に1番加えて34番になったのだが、その時プラス1がこの真福寺だといいます。ここは、堂守が居らず、納経などは麓の光明寺で行います。

めぐりきて たのみをかけし 大棚の 誓いもふかき 谷川の水

住所:秩父市山田3095 TEL:0494-22-1832

札所2番

登り口の右側に新しい観音像があります。これが大棚救世観音様であります。柔和なお顔で巡礼者を迎えているようで、坂路を登ってきて、心が和みます。文字通り救世と、この地の平穏、信者の安全を守ってくださるといいます。きっと、貴方も大棚救世観音様を拝むと心が和むでしょう。

 
札所2番

本堂の左手に注連縄を張った社があります。ここには山の神様、春日神社、諏訪神社、八幡神社等たくさんの神様が、この地の平穏無事と、観音詣りの人々の安全を守っておられます。いつまでも、平穏無事と、観音詣りの人々の安全を願いましょう。

 
札所2番

大棚救世観音様を通り過ぎて登って行くと、右側の崖にお地蔵様がならんでおられます。とても和やかなお顔をしていてなんだか、心が落ち着きます。一つ一つのお地蔵様の顔をよくみると、同じ顔はなく個性豊な表情に見えます。巡礼者の無事と安全を見守っているようです。

 
札所2番

右側のお地蔵様たちを過ぎて行くと、左の岩の間の中に、古いお地蔵様が埋め込んであります。時代の流れを感じますね。このような、岩の間にお地蔵様が埋め込んであると、とても見事にみえます。このような岩の間からでも巡礼者の無事と安全を見守っているようです。

 
札所2番

本堂の右のすみに、可愛い置物がありました。これは、巡礼者でしょうか!?千羽鶴のよこにありとても可愛い感じがいたします。本堂の人が作ったのでしょうかね!?そっと、手を合わせて拝んでみました。小さいけれども、ご利益があるかもしれませんね。